日記を書くのかな

 今日も睡眠導入剤を飲んだので日記を書いている。今まで一種の娯楽としてゾルピデムを用いてきたと書いた。しかし数年ぶりに処方され思いのほか大量に入手できた結果いつでも飲める心の余裕が生まれ、寝たいのに眠れないときに気軽に飲むようになった。冷静に考えるとおまえはなにをいっているんだと突っ込まざるを得ないが、睡眠導入剤を、寝たいのに眠れないときに飲むようになったのだ。

 

 わたしは模範的な精神科患者なんかではなかったのだ。寝たいのに眠れないときに睡眠薬を飲む、それすらできず何が模範囚だろうか。思えば睡眠の安定しなさに若い頃から悩まされてきた。夜ふかししすぎてしまう、朝起きられない、寝過ぎてしまう。どちらかといえば過眠傾向だったのもあり、別に寝られているのだからわざわざ眠るための薬なんか飲まなくても良くないか、という気持ちが大きかった。あと正直飲んだときの感覚がおもしろすぎた。この点についてはゾルピデムくんには深く反省してもらいたい。君は人間におもしろ作用を起こしすぎるのだ。こんなおもしろ薬はおもしろくなりたいときのために大切にとっておかなければならない、と長年思い込んでしまった。ちがうのだよ。大事なことなので何度も繰り返すのだが、睡眠導入剤は寝たいのに眠れず睡眠リズムが不安定になりそうなときには躊躇せず飲むべき薬なのだ。

 

 今でもそんな余暇時間などないのにもかかわらず日中に強烈な眠気に襲われ寝てしまうことがあり、そうすると夜ふかししてしまい、翌朝を睡眠不足で最悪に迎えるか朝起きられなくなるかのどちらかだった。睡眠不足で最悪な朝になった場合はその日一日たいてい最悪である。なにせ睡眠不足だ。わたしはそもそもロングスリーパーで8時間前後は寝ないと翌日あからさまにパフォーマンスが落ちる。回復しようと翌日も昼寝をするとまた夜ふかしになる悪循環に入る。ちなみに朝起きられなかった場合も夜ふかしになる可能性が高く悪循環に入る。つまり昼寝をした時点でほぼ負けが確定してしまっていたのだった。大体昼寝をすると夜ふかししてしまうことなど自明の理なのさや

 

だめだ30あとかこささす